鍵の種類について
意外と知らない鍵の種類
日頃生活をしていると至るところにある鍵。
そんな鍵にも様々な種類があります。
この記事ではそんな鍵の種類についてご紹介していきます。
圧倒的シンプル「ピンシリンダー」
ピンシリンダーとはピンを用いた仕組みとなっており、内部構造の名称からその名前が付いた。
ピンシリンダー錠の子鍵は、片方だけにギザギザがついていることが大きな特徴。
複数のピンが1列に並んでいる、大変基礎的なシリンダーになります。
ピンシリンダー錠にはピンが6本のものと7本のものがあり、防犯性はもちろん本数の多い7本の方が上です。
安価ではありますが、ピンが1列しかないため他のシリンダー錠と比較すると防犯性は低く、古いものはアンチピッキングピンによるピッキング対策が講じられていません。
現行の商品は耐ピッキング性能が5分以上のものが多くなっていますが、耐カギ壊し性能は低いです。
ただ、鍵穴へのホコリや塵に強く簡易的な施錠へ差最適です。
例:南京錠・ロッカー/引き出し/物置などのカギ
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価 格:低 ★☆☆☆☆
構 造:単純★☆☆☆☆
防犯性:低 ★☆☆☆☆
歴 史:長 ★★★★★
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鍵創成期の立役者「ディスクシリンダー」
ディスクシリンダー錠の主な特徴として、子鍵の両側がギザギザしており、鍵穴が正面から見て「く」の字になっているところです。
タンブラーがディスク状であるため、
安価に大量生産ができたシリンダーで、鍵といえば南京錠といった当時の背景から比較すると大きな進歩だったようです。その後、高度経済成長時代に公団などで多く採用され、国内に普及していきました。
製品価格そのものも安価で、スペアキーも作成が簡単だったことから一時期は国民の殆どがこの鍵を使用していたと言っても過言ではありません。
しかし、構造が単純でピッキングが容易であることから90年代後半に窃盗団による被害が多発しました。
さらに理論鍵違い数も上限に達したため、廃盤となりました。
現在でも古めの住宅にはディスクシリンダー錠が設置されていることもあります。
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価 格:低 ★☆☆☆☆
構 造:単純★☆☆☆☆
防犯性:低 ★☆☆☆☆
歴 史:長 ★★★★☆
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コスパ最高「ロータリーディスクシリンダー」
ロータリーディスクシリンダー錠は、ディスクシリンダー錠を改良して防犯性を高めた後続モデルです。
子鍵は両側にランダムなギザギザが刻まれています。
正しい鍵をさすことで、中にあるタンブラーの切り欠き部分と、ロッキングバーと呼ばれる棒状の部分の位置が揃い、シリンダーを回転させることができるようになります。
構造が複雑化したことにより、ピッキングに対して高い防犯性を実現。子鍵の複製もディスクシリンダーほど容易ではないものの、不可能ではないため合鍵が多数必要な場合でも使いやすい鍵として人気があります。
価格も比較的安価であり、防犯性とコストのバランスがよい鍵です。
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価 格:低 ★★☆☆☆
構 造:普通★★★☆☆
防犯性:低 ★★★☆☆
歴 史:長 ★★☆☆☆
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絶大な信頼を誇る「ディンプルシリンダー」
ディンプルシリンダー錠は現時点でハイセキュリティシリンダーと呼ばれるシリンダーすべてが採用している機構になります。
「ディンプル」とは、英語で「凹み」を意味し、子鍵の両面に大きさの異なる凹みがついているのが特徴です。
通常ディンプルシリンダーはピンシリンダーの発展型で、ピンシリンダーが1列のみだったのに対し、2列以上ある製品がほとんどこれにあたります。これにより圧倒的な鍵違い数や耐ピッキング性を実現しています。
主に最近建てられた住宅で使用されており、最も最適です。その防犯性の高さから、住宅だけではなく自転車や金庫の鍵など、幅広く使用されています。
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価 格:高 ★★★★☆
構 造:複雑★★★★★
防犯性:高 ★★★★☆
歴 史:長 ★★☆☆☆
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磁力を操る「マグネットタンブラー」
マグネットタンブラー錠もディンプルキーと同じく真っ直ぐなボディに凹みがついています。
ただし凹みの数は決まっており、1個、4個あるいは6個の凹みがある3種類の子鍵があります。
鍵とタンブラーに磁石を使用していることが最大の特徴で、磁石が反発する力を利用してタンブラーを
動かし、解錠するシリンダーです。
正しい鍵以外で磁石を作用させることが困難なため、ピッキングに強い鍵ですが、特殊なツールで開錠する方法が確立されているため交換が勧められている鍵でもあります。
一方で、磁石はS極・N極の2つしかなく、字力の力が弱まると解錠ができなくなってしまう欠点があり、現在では廃番となっています。
昔の集合住宅などで多く使われていた鍵です。
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価 格:高 ★★★★☆
構 造:複雑★★★★★
防犯性:高 ★★★★☆
歴 史:短 ★☆☆☆☆
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幅広い分野から信頼が厚い「ウェーブキーシリンダー」
ウェーブキーシリンダー錠は、防犯性が高く、何よりも表面の波形が特徴です。
ディンプルキーのように真っ直ぐな子鍵に、凹みではなく波状の溝が彫られています。その形状から「彫刻キー」とも呼ばれます。
タンブラーをサイドバーと呼ばれるピンによって固定しており、正しい子鍵を挿入してこのサイドバーがタンブラーと噛み合わない限り、タンブラーが回転しないようになっています。
ディンプル錠同様、耐ピッキング性が高く、防犯性の高いハイセキュリティシリンダーとして知られています。
玄関の鍵としてよりも、車の鍵として形状を知っている方もおられるのではないでしょうか。
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価 格:高 ★★★★☆
構 造:複雑★★★★☆
防犯性:高 ★★★★☆
歴 史:短 ★☆☆☆☆
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